第21章 過去夢
【デビルズパレス りあなの部屋】
ハウレスと手を繋いで、医務室からでて部屋まで歩いて行く2人。
部屋の前に着くと、ハウレスが扉を開けてくれてベッドまで抱っこして移動する。
ベッドにりあなを寝かせると布団をかけてあげたハウレスは、ムーちゃんがベリアンの所にいる事を伝え、眠るまで傍にいるのだった。
「はうれすおにぃちゃん、あがと。。」
ハウレス「いいんだ。俺がしたかったからな。」
「あ、あの。。わがまま言ったら、はうれすおにぃちゃん、りあなを追い出す?」
横になったまま、顔をハウレスの方に向けて不安そうな表情でそう問いかける。
ハウレス「俺たちは、追い出さない。だから、安心して、わがまま言って欲しい。」
「ほ、ほんと?」
ハウレス「あぁ。俺たちお兄ちゃん達は嘘つかないから大丈夫だ。」
優しく頭を撫でるハウレスは、安心して欲しいと思いを込めて、[大丈夫だ]と何度も伝えるのだった。
「じゃ。。じゃあ。。。ココにずっといてもいい?」
ハウレス「あぁ。もちろんだ。居たいだけいて構わない。」
「そっか。。。」
そういうとりあなは、嬉しそうなに微笑んだ後、眠気に勝てずに寝るのだった。
りあなが寝息を立てたのを確認してから、ハウレスは自室へ戻るために、ベッドサイドからゆっくり立ち上がり、扉に向かって歩いていた。