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異世界とアイドル【sn】

第5章 好感度の距離



「葵ちゃんにお願いする件はとりあえずそんな感じ。
それともう一つは報告。夕飯前にミド…なんちゃらジイさんから相談がきた。最近この国の北部にある山で魔族と小競り合いが発生してるらしい。付近に水源があるみたいで駆除を手伝えないかって話。
一応、メンバーで能力がはっきりしてる照、舘、めめ、ラウール、佐久間で行ってもらうから」
「えっ!?私も行きます!」

すでにSnow Manのメンバーで話し合ったようで、当たり前のようにサラリとふっかさんは言う。
私はそれに対して即返事をした。

「いやいや…。駄目駄目。
規模もよくわからないし、俺達も敵の姿もよくわからない。図鑑的な本を見る限り、たぶんリアルキモい。
初戦になるから何が出来るかもわからないし、葵ちゃんを守れないかもしれないからね」
「それこそ何があるかわからないんですから、連れて行った方がいいと思います!」
「そりゃそうなんだけどさ……
いや、これに関しては俺はパス!」
「葵ちゃんに何かあったら俺らが困るのはわかってるよね?」

ふっかさんが言葉を投げると照くんが口を開いた。

「わかってます。
でも皆さんも怪我したら困ります!!」
「怪我は一応ヒーラーがいるみたいだよ~」

ヒーラーとは怪我を治す魔法を持つ人のことだ。

「じゃあ、その人と同じラインにいるので、無理しないので連れてってください!」
「……ん~……。
実は葵ちゃん連れて行くかは俺らの中でも意見わかれたんだよね。照の件もあったしさ。
行くのは3日後だから、すぐに決めなくてもいいんじゃない?」

佐久間くんが照くんに言う。
照くんは私を見ながら考え込むように眉間にシワを寄せた。



「……じゃあ、再検討ってことで」
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