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異世界とアイドル【sn】

第4章 Snow F



照の部屋を出ると、魔法使いのジイさんが数名の兵士を連れて現れた。

「皆様、どうかなさいましたか?」

きっと何処からか報告でも貰って様子を見に来たのだろう。俺達の行動は自由なようで常に異世界人に監視をされている。

「ちょっと一人調子を崩してね」
「お怪我でもなされたのでしょうか?」
「いや、そこまでじゃないから問題ないよ」
「そうですか……勇者様。
でしたら、ご相談させていただきたいことがございまして」
「今ですか?」
「いえ、今日のうちにお話しできれば私どもは構いません」
「じゃあ、あとで何人かで伺いますよ」
「……それではよろしくお願いいたします」

やや納得がいかなさそうな顔を伺わせながら、ジイさんはお供とともに去っていった。
異世界生活1週間。こちらから呼びかけない限り、ろくに相手にされなかった。召喚したはいいが、俺らの扱いを確立させてなかったようにみえる。阿部曰く、1000年ぶりだそうだし。
こっちとしても寝ても覚めても異世界。戻り方もわからねぇ。戻れるとしたら魔王を倒さないといけない?は?
一週間経ったが、まったくもって意味がわからないのが現状だ。



異世界ジイさんの件もあったので、俺達は別の部屋で照達を待つことにした。

「サクマくん。エロゲ―的な展開ってどんなの?」
「え?あ~…ラウールにはちょっと早くね?」
「えっ!?き、聞くくらいいいじゃん!」
「んーまぁ…普通に異世界転生で男モノっつったら、異種族ハーレムだったり?転生スキルで触るだけで女の子が落とせちゃうとか…大体が選び放題で、それが男の夢っつうか、見た目もまた夢が詰まってて、こことかボーン!だし、数が多かったり、とりあえず幼女?うーん、ギリセーフ!みたいな…」
「あー…もういい」

ふとしたラウールの疑問にやや焦った感じの佐久間だったが、説明しだすと好きなジャンルの話はいつものごとく止まらなくなる。話は逸れてた。
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