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異世界とアイドル【sn】

第2章 隠された力



「俺も行くー」
「ラウールもいなくなったら、俺の面倒を誰が見るの?」
「ええ~コンタクトすればいいじゃん」
「コンタクトはしたくない。痛いだけだし。あと昨日基本的に一人で行動しないって話しただろ~!」
「それは俺もイヤだけどさぁ。葵ちゃんもそうじゃん。ねぇ?」
「一人ですか?」
「うん。なんか、怖くない?」
「うーん……。怖いですけど、その時はその時と言うか。寝ても覚めても知らない場所ですし」
「だよーねー!あぁ…そういえば佐久間くんが言ってた。葵ちゃんオレと感覚が似てるのかも~って」
「え?そうなんですか?」
「うん。オタク気質っぽいとこ。
異世界を受け入れちゃってるみたいな」
「はは…」

昨日のフルネームのとこで叫んでバレちゃったかなぁ。
受け入れ方というか、受け入れるしかない。そもそも異世界よりSnow Manの皆さんと会話してるほうが不思議だもんね。



食事のあと、3人と一緒に兵士の訓練場へ向かった。
お城の内部はかなり広いが直線が多く、迷うことは少なそうだ。私達が案内された部屋も食事したところも1階だ。階段も何カ所か見たので、まだまだ見ていない場所は多い。
ここには王様もいるらしい。私が今日現れる前に食堂にヒゲのおジイさんが来たみたい。

「で、明日は謁見するってさ」
「すぐではないんですね」
「んーあっちの都合?そこらへんよくわからないけど、明日って言われても時間とかわかりづらくて面倒だよね」
「時計なしって不便だよな。マジで腕時計もしてないのが辛い」
「葵ちゃん、携帯は?」
「あ、部屋に置いておきました。電波もないし、どっちみち電池切れたら何も使えないので」
「確かに充電切れたら使えないかぁ…。てか、写真とかなら使えるんじゃね?」
「写真…」

写真。どうせ撮るならSnow Manの皆さんの素顔を永久保存したいところだけど……。
そうゆうわけにもいかないよね~

「異世界の写真?それとも俺達の写真?」
「っ!」

思ってたことを言われてギクリと肩を揺らした。

ズガンッッ!!

そのとき。
向かっている先から大きな衝撃音が鳴り響いた。
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