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異世界とアイドル【sn】

第2章 聖女の力



食事も終わり、各自部屋に案内されることになった。
ラウールくんとしょっぴーが一人は嫌だと言っていた。わかる。だって一人になって何かあったらって思うと怖いし、不安だもん。でも、みんなでずっと一緒じゃ疲れるだろうし、部屋もそんなに離れていないと聞いて安心していた。それに9人だから2人部屋だと1人余っちゃうもんね。
私を案内してくれたお手伝いさんらしき人は若いお姉さんだ。配膳されたときも若い女性が何人もいた。異世界らしく髪は黒ではなく金や茶色が多く、和風ゼロな顔つきだ。どこか冷たい感じがするのは私が女だからだろうか?だってSnow Manのみんなには笑顔を見せていた。
案内された部屋はとても広く、アンティーク調の白亜の家具に金縁。ベッドもキングサイズで飛び乗らないと無理そうだ。落ちたら痛そう。
応接用なのかテーブルやソファもあるし、洗面所もトイレもピッカピカだ。どこぞの五つ星ホテルのスイートルームかな?ない物といえば、テレビ、小物、雑誌とか。シャワー室もあったけれど置いてあるのは石鹸のみだ。
風呂文化はないかぁ……はぁ。



「…何かまだ、ご入用がございますでしょうか?」
「ありますっ!」

案内してくれたお姉さんを部屋確認の間、待っててもらっていた。冷たい感じは抜けていないが、そこは譲れず、思いつく限り欲しいものをすべて言いまくった。
用意できるものはすぐに欲しいと頼み込んだ。
いつまでもSnow Manの前でスッピン近い顔でなんていられるかーっ!!!
美容用品、女性用品はわりと手に入ったが、やはり電化製品はないらしい。じゃあどうやって髪乾かすの?って聞いたら、タオルだってさ……ぐぬぬ。

お姉さんがいなくなったあと。使ったことのない異世界の化粧品をあれやこれや腕に塗り、足に塗り、最終的に顔へ化粧を施す。肌は弱くはないが、これで荒れては困る。しかし、使ってみると肌質がいつもよりも状態がいい。肌がモチモチだ。
化粧品がいいのかな?
いや、私ここまで肌キレイだったっけ?
毎日見る自分の顔なのに、明らかに状態がいい。



これは……もしや。
異世界補正???


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