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青い監獄のサッカー嫌い【ブルーロック】

第2章 第一選考


凛は煩わしそうにしながらまた舌打ちをしながら早歩きしてトレーニングルームへと向かった。
どうやら凛は私の事が苦手というよりも嫌いなのかもしれない。
じゃなきゃ私を見る度に嫌そうな顔はしないだろうから。


『無理に距離縮める必要もないっか』


プロジェクトがある間は成る可くここにいる子達と仲良くなれたなら…。
なんて思っていたけど別に仲良くなる必要もないかもしれない。
プロジェクトが終われば赤の他人な訳だし。
それかプロジェクトが終わる前に私がここのマネージャーを辞めるかもしれないし、今すぐ辞めたいし。


『でも…ここの子達、エゴイストなのが多いなぁ。筆頭が凛でその次が誰だろ』


早く辞めたいなぁ。
そう心で呟きながら凛が入っていたトレーニングルームへと駆け足で入っていった。
そして数分後、チームXとチームZの一次選考の試合が終わる。


「真琴ちゃん。チームZとチームXの試合終わったからあとはよろしくね」


最初の第一選考の試合が終了した知らせが電話で知らされた。
結果はチームXの圧勝であり、チームZが獲得出来た点数はたったの一点だけ。
得点したのは國神という話を絵心さんから聞いてから、なんとも言えない気分になった。


『チームXの圧勝かぁ…』


カゴにチームXの分の水筒を入れて専用ロッカーへと向かえば雷市の怒鳴り声が響いてくる。
やはり皆負けた事に腹立たしさがあるらしくて、怒鳴り声と共に揉めている声も聞こえた。


これは中に入っても大丈夫だろうか。
そう思いながらロッカーの入口でウロウロしながらも、水分補給もさせなきゃいけないし、タオルも渡さなければならないので扉をノックする。


『水筒とタオル持ってきたけど、入っても大丈夫かなー!?』

「んえ!?ま、ちょっと待ってね真琴ちゃん!」

「蜂楽!!服着ろ服!!」

「このままで良くない?」

「良くねぇよ!!」

『な、なんか問題が起きてる…?』


大丈夫だろうかと思いながら一分もせずに扉が開いて、汗だくの久遠が出てきた。
それと同時に大量の汗の匂いがドッと押し寄せてきて、思わず顔を顰めてしまう。


「ごめんね、待たせて」

『あ、いや…大丈夫だよ。これ、スポドリとタオルの換え』

「 真琴ちゃん!ありがとう〜!!ついさっき水筒の中身無くなってさ!!」
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