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青い監獄のサッカー嫌い【ブルーロック】

第1章 青い監獄


一方、凪に散々いじめられた真琴はタブレットを弄りながら溜息ばかりをこぼす。
ただ凪を起こしてトレーニングするよう促しただけなのにもうヘトヘトであった。


『凪は私の反応見て遊んでるにしか思えない…。御影は助けてくれはするけど、ほぼ凪の味方だし…』

「あ、 真琴ちゃん。お疲れ様!」

『あ……アンリさぁぁぁん!!』

「あらあら…」


廊下を歩きながら絵心の元に午前の報告をしに行こうとしていた真琴の目の前には上司であるアンリが歩いてくる姿があり、思わず泣きながら飛びついた。


『退職したいです!!』

「よしよし…でも退職されたら私も困るというか」

『あの子達!凄い遊んでくるんです私でッ!!』

「あらぁ…」

『私をイジる子もいれば退屈しのぎで遊んでくる子もいれば私を見て舌打ちする子もいるし!!舌打ちが1番心にくるッ!』


そう、真琴はただイジられたりしているだけではないのだ。
とある人間には姿を見ただけで舌打ちをされて、まるでゴミを見るような目で見られる時がある。

雷市のようにまだ怒鳴られる方がマシだ。
なんて思う程の人間がいて、真琴は正直その人物と関わりたくない。

『私の関わりたくない、怖い人物ランキング3位に入る……』

「そんなランキング作ってたのね…」

『……あ、そろそろ昼食タイム…』


腕時計を見ればそろそろブルーロック内での昼食時間となる時間帯。
これで暫くトレーニング様子を見ないから大丈夫…という訳でもないのだ。


『はぁぁぁぁぁぁ…またオーバーワークするだろうから言いに行かなきゃ……』

「ああ…例の子」

『例の子です…。それじゃあ行ってきます…アンリさん』

「行ってらっしゃい…。……大丈夫かな」


負のオーラを背負う真琴を見ながらアンリは苦笑いを浮かべる。
彼女は嫌々と言いながらも仕事はちゃんとするので手離したくない人材なのである。


「ごめんねぇ 真琴ちゃん。辞めさせてあげられなくて……」


アンリの言葉と同時に昼食時間を知らせるアナウンスがブルーロック内に響いた。


「あ、マネージャーお疲れ様です!」

「お疲れ様です!」

『はい、お疲れ様…』
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