• テキストサイズ

青い監獄のサッカー嫌い【ブルーロック】

第1章 青い監獄


チームZで関わりやすいといえば潔だろうか。
温厚的な性格であり、あの時の説明の際に一番最初に走り出した時は怖いと感じたが普通に優しい子だ。


『はい、潔。君もスポーツドリンク』

「あ、ありがとう。秦野さん」

『いいえ…』

「秦野さん…俺の時はあんまビクビクしないよな」

『……君が1番接しやすい。怖くないッ』

「なるほど…」


潔は私の言葉に苦笑を浮かべながらも受け取ったスポーツドリンクを飲んでいた。
多少は分かってきたが、トレーニング中に各個人のフィジカルと言えば良いのだろうか…そういうのが分かってきた。

足が速い人間、運動量が桁違いな人間等色々。
チームZもそれぞれ得意不得意が分かれているのだが…潔はイマイチ分からない。

(何が得意で何が不得意。普通過ぎて分からないな…)

なんて思いながら潔を観察していた。
データで運動量等を入れていくが特に変化はない。


『あ…、そろそろ休憩に入ってください。30分後にまたトレーニングを再開するようお願いします』


時計を見れば休憩時間となっていた。
無茶をさせればオーバーワークとなり体を壊す事になる為そこは気を付けなければならない。

(他所のチームは、タブレットから操作してモニターで休憩するよう伝えて…)

タブレットをいじっていれば、ふと視界に赤毛が映り込んでいた。
驚いて顔をあげればこちらを見ている美少年。


『な、なに…?千切…』

「タオル、替えある?」

『あ…うん。あるよ…どうぞ』

「どーも」


千切豹馬。
初めて見た時は一瞬女の子かとは思ったぐらいの美少年である。
あんまり話さないからよく分からない子ではあるが。


「ねーねー、 真琴ちゃん。思ったんだけど、アンタってサッカーやってた?」


蜂楽の言葉にピクッと肩が反応した。
サッカーをやっていたかという質問に少し顔を顰めたが直ぐに元に戻す。


『してないよ。サッカーに関してはド素人』

「え、じゃあなんでマネージャーなんか…」

『……私、前はブラック企業に務めていまして。あまりにもブラック過ぎて死ぬかと思ったら兄に強制的に辞めさせられて、仕事見つけなきゃと思ったら兄によりこの仕事に就職させられました…』
/ 39ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp