第1章 青い監獄
今の高校生ってフレンドリーだなぁ!?と驚きながらビクビクとしていれば、一人の子が咳払いをする。
この中でも1番筋肉がありガタイのいい子である。
「お前ら近すぎだろ…。マネージャーさんビビってるじゃねぇか。俺は國神錬介っス。よろしくお願いします」
「千切豹馬です。よろしく」
「我牙丸吟。よろしく」
「雷市陣吾だ」
「あ、潔世一です。よろしくお願いします……って、あの、なんでそんなに扉に張り付いて…」
全員の自己紹介が終わった時にはもう私は扉に張り付いて震えていた。
もう終わりのように私は極度のビビりの怖がりで泣き虫で臆病である。
「その子、極度のビビりの怖がりの泣き虫で臆病だからあんまビビらせないようにねぇ。泣き虫でウザイかもしれないけど」
『ひ、酷いです絵心さんッッ!!事実ですけど!』
「もう泣いてるじゃん。ほんと泣き虫だねぇ」
『仕方ないじゃないですかっ…みんな、怖いんですよ…』
背がやたらと高くないか…今の高校生こんなものなのだろうかと思いながら、大型映像で出ている絵心さんに少しだけ睨んだ。
「えっと…取り敢えず、よろしくお願いします。秦野さん」
『…よろしくお願いします』
困ったように笑いながら手を差し出してきたのは潔くんだった。
その手をビビりながも握り握手を交わした私は思ってもいなかっただろう。
この子達と出会い人生が狂う事に。
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青い監獄(ブルーロック)生活が始まり3日。
直ぐに私はやはり帰りたくなり、また絵心さんに退職させてほしいと願ったが勿論却下された。
サッカー知識ゼロのド素人である為不安ではあったが確かに、知識は要らなかったようだ。
仕事はただトレーニングする子達にスポーツドリンクを渡したり、次のトレーニングに移るよう指示したり彼らの洗い物を回収したりデータを入れたりと簡単であるが…。
『全員怖いんだよ…』
「 真琴ちゃんほーとんにビビりだねぇ。俺とか別に怖くないと思うよー?」
『いや、怖いから。普通に怖いから…蜂楽も怖いから』
「蜂楽…あんまいじめるなよ」
「えー虐めてないけどなぁ。ていうか、國神が1番怖いんじゃない?この中で」
「え…」