第2章 チャットルーム
「うん、ごめんね、ありがとう…」
「ところで、ペイネの年齢はいくつなの?」
「え?俺?」
「そうよ…」
「俺は、25だけど?」
「えー?そんなに若かったの?」
私はこの時、本当に驚いたのだった。
多分、とても若いだろうとは想像していたが、まさか25だとは思ってもいなかったのだ。
「そうだよ。ミツは何歳?」
この質問にもなかなか答えることが私は出来なかった。
少し、間を置いてからキーボードを叩いて打ち込む。
「39歳よ。オバサンでしょ?」
これで、トオルの気持ちは離れたのではないかとこの時思っていた。
25の男が14も年の離れた女に興味など示す訳がないと思ったのだ。
「39なんだ。オトナの女性なんだね…」
意外な言葉が返って来たので驚いたのだ。
「そ、そうかな?そう言ってくれると嬉しいけど…」
「実はさ、俺の彼女も2歳年上なんだよな…」
そうか、この青年には彼女がいるのか。
それも、年上の彼女だと言う。
「じゃ、年齢は27歳なの?」
「うん、そうだね…」