第2章 チャットルーム
「ミツは独身かと思ってた…」
「なぜ?」
「だって、結婚してる感が何だか感じられないんだ…」
「そ、そうかなぁ?」
「うん、結婚してる感がないよ…」
私はこれを聞いて、やはり子供を産んで育てた経験がないからだろうか。
そう、思っていしまったのだ。
「やっぱり、子供がいないからかな?」
「え?ミツって子供いないの?」
「ええ、いないわよ…」
「そうなんだ。作らないの?できないの?」
何だか、とても答えにくい質問をされてしまった。
どう、答えたら良いのだろうか。
多分、私は子供ができない体質なのだと感じていたのだ。
「多分、できないんだと思う…」
絞り出すように、そうキーボードを叩いて打った。
それを打つとまた暫く返事が来なかった。
暫くしてからだった。
「そうなんだ、変な事聞いたりしてごめんね…」
私は、そんなに気にはしていなかった。
もう、慣れっこになっていたせいかも知れない。
「大丈夫よ、気にしないで…」