第8章 終わりの始まり
「此処でいいのか?」
『うん、ありがとう。』
中也は私の住んでいる寮の近くまで送ってくれた。
お礼を云い、車から降りようとすると手を掴まれた。
どうしたのかと云おうとするも、、、、
ちゅっ。
『んっ、、///』
「好きだ、、、、」
私の頬を撫でながら、まっすぐな視線向ける彼に"私も好き"と答える。
「なぁ、この事件が片付いたらどっか遠くに行かねぇか?手前とゆっくり過ごしたい、、、、」
『うん、、、私も中也とゆっくりしたい。』
「よっしゃ!約束な!勿論、糞太宰には秘密な!」
??「なになにー?私に秘密って!!」
突然後部座席から声がしたのだ。
普通の人間なら驚き、悲鳴を上がるだろう。
然しこの二人は、、、、、
「手前っ!なに勝手に人の車に乗ってんだよ!!」
『何してるの?兄さん。』
神出鬼没の太宰に慣れた二人はこんな反応なのだ。
太宰「はぁ、、、、本当に中也でいいのかい?こんなおチビさんだよぉ?私という兄がいながら、こんな男でいいのかぃ?」
「手前ェ、、、」
『中也がいいの。』
真っ直ぐな目でそう云い切るに中也はさらに機嫌が善くなり、太宰は不機嫌になった。
「そーいうこったぁ!残念だったなぁ"お兄ちゃん"」
太宰「私は君の"お兄ちゃん"になった覚えはない!結婚は許さない!は中也になんかあげないから!!」
「ぁあ?は俺が貰うからな!!」
中也/太宰「☆¥○×○☆(云い争い)」
"また始まった、、、、"は深い溜め息を溢し、二人を置いて車から降りたのであった、、、、。