第7章 ダイヤはダイヤでしか、、、
「いいのか?彼氏でもねぇ男にこんなことしても、、、」
『彼氏、、、?』
首を傾げるに中也は太宰に少し同情した。
「太宰だ、手前の男だろ?」
『兄さんは私の彼氏になるの、、、、?』
の言葉に中也は雷に打たれたような衝撃を受けた。
「兄さん、、、って、、、太宰は手前の兄貴なのかぁ!?」
突然大きな声を出す中也、は変わらずの表情で頷く。
それもその筈、と太宰は全く似ていないのだから、、、。
唯一似ているところといえば、髪色と瞳の色くらいだ。
「一言もそんなこと云ってなかったじゃねぇか!!」
『聞かれてないから。』
"確かに、、、、"の言葉に中也は一人納得した。
それと同時に何故か気分が善くなった。
は手早く中也の処置を終わらせた。
『立てる?』
「っ、、、悪りぃ、肩貸してくれ。」
は中也に肩を貸し、彼を支え、歩き出した。
間近での顔を見る中也は顔を赤らめた。
近くで見てもやはり人形のような美しい顔立ちの。
そしてふわっと香る彼女の香りに、、、、
中也は自然と胸が高鳴ったのであった。