第7章 ダイヤはダイヤでしか、、、
それから数週間が経った、、、
「死んだあとまで迷惑な旦那だぜ。アンタが集めていた荒覇吐の記録は全部ポートマフィアに奪われちまった。おかげで手がかりはなくなった。まぁ、、、アンタが生きててもその辺の話は誰にも云わなかっただろうけどな、、、また来るぜ。」
今回の事件は全て蘭堂の単独とのことで処理をされたそうだ。
結局俺自身が何者かは判らず仕舞いだ。
"生きよ、、、、"
蘭堂の言葉は中也の中で強く残っていたのであった。
中也はふとある人物の顔が浮かんだ。
「、、、、。」
そう、だ。
あれから彼女とは逢っていない。
元気にしているのか?
糞太宰が彼氏だと彼女も大変だろうな。
そんなことを呑気に考え乍ら、仲間の元へ戻ろうとした時だ。
白瀬「探したぜ、中也」
「白瀬、、、よく此処が判ったな」
白瀬「お前に謝ろうと思ってさ。あの後、俺たちも反省したんだ。今回の事でよく判った。羊の問題点がね、、、それで皆んなで相談して解決方法を決めた」
「お前達が決めたなら、俺は、、うっ!」
鋭い痛みが襲いかかった。
俺は白瀬を突き飛ばし、距離を取る。
白瀬「心底油断してる時に視界の外から攻撃する。そうすれば重力を使う暇はない、、、そうだろ?中也」
中也の左脇腹にはナイフが突き刺さっていた。
「うっ、、、くっ、何のつもりだ」
白瀬「あまり動かない方がいいよ、刃に殺鼠剤を塗っておいたからね。当分手足が痺れて動けない、、、お前がそんなに強くなければこんな目に遭わなくて済んだのにな。」
そう云い切った白瀬の背後からGSSの隊員たちと羊の仲間達が姿を現し、中也へ銃を向けた。
「お前らっ!!」
白瀬「これが俺たちの選んだ解決方法だよ、、、俺たちはGSSと組む。皆んな今回の件で気付いたんだ。もし中也がポートマフィアに味方する気になったら今の羊は皆殺しにされるってね!!」
「俺が組織を裏切るわけ、、、っく!!」
白瀬「その点GSSは気分で態度を変えたりしない。利益があるかぎりは信頼できる。ポートマフィアに立ち向かうにはこの方がずっと賢いやり方なんだよ!」