第7章 ダイヤはダイヤでしか、、、
中也は蘭堂に攻撃を仕掛けるも、全くといっていいほど蘭堂にはその攻撃は届かなかった。
蘭堂「中也くん。この空間内で君は私に触れることはできないが、私は自由に君を攻撃できる」
蘭堂の亜空間波が再び中也を襲う。
何発も撃たれる衝撃波に中也は攻撃のしようもなく避けることしかできなかった。
そして、太宰の背後へと逃げ込んだ。
「その莫迦に直接触れた異能は無効化される」
蘭堂「確かに彼の存在は異端。欧州にも存在せぬ。究極の反異能力者」
太宰「欧州?」
蘭堂「ふっ、、、然し」
太宰は背後の気配に気付いたものの、遅かった。
太宰「うっ、、、、」
太宰の胸元から血が吹き出す。
痛みに苦しむ太宰の目の前に現れた人物、、、、
それは、、、、
先代首領「息災か?、、、、小僧」
太宰「死んでたわりには顔色がいいねぇ、首領、、くっ、、、否、先代首領」
そう、太宰を襲った人物は死んだはずの先代首領であったのだ。
手には大きな鎌を持ち、不適な笑みを浮かべていた。
その光景を見ていた中也は異能で太宰が傷つけられるはずがないと言葉を溢した。
"参ったね、、、"と太宰が呟く。
太宰「先代の持つ大鎌は異能じゃなくて実在する物質だ。」
「つまり、、、、手前も斬られりゃ死ぬってことか」
太宰「先代は死んだ、、、何をしたんだい?蘭堂さん」
蘭堂「私の異能は亜空間の中にある死体を私の使役する異能生命体にできる。最も一度に使役できるのは一人のみだがね」
太宰「凄いね。これ程の異能力を今まで組織に隠していたわけか。貴方は一体何者なんだ」
太宰の質問に蘭堂はゆっくりと口を開いた。
蘭堂「嘗ての私は欧州の異能諜報員であった、、、、」