第7章 ダイヤはダイヤでしか、、、
太宰「その飾り付けは右の天井近くにお願い!そう、もうちょっと上ね!」
ここはとある廃倉庫の一室。
何故か太宰は此処でとあるパーティーの準備を蘭堂とと三人で行っていた。
テーブルにはケーキやご馳走様が並べられ、豪華な飾り付けが施されていた。
太宰「これだけ豪華な飾りつけなら中也くんは感動して涙を流すね!ねぇ?!」
太宰の問いには無反応だ。
彼女曰く、太宰の問いに無反応の時は呆れていることらしい。
蘭堂「いや、太宰くん。この歓迎をされたら普通の人間なら"殺す"と云うと思うが、、、」
太宰「なんで?飲み物、いい感じの音楽、仲間の笑顔、他に何があるんだい?」
満面の笑みの太宰に蘭堂は"どこからどう見ても"、、、、と視線を上げた。
蘭堂の視線の先には、、、、"中也君羊解放おめでとう"とデカデカと書かれたパネルが貼られていた。
蘭堂「それに若い人達のことはよく知らぬ、、、が、少なくとも、“落とし穴”ではないと思うが、、、、」
今度は絨毯に視線を向ける蘭堂。
彼の言葉通り、この絨毯の下には落とし穴があるのだ。
太宰「ふふふ、ただの落とし穴ではないよ。」
太宰から聞かされる中也へのサプライズという名の厭がらせに蘭堂は震え上がった。
蘭堂「き、君がマフィアの拷問官に大変向いていることは判った、、、ところで例の"荒覇吐"の件。君は犯人が判ったと云っていたが、あれは本当であるか?それとも中也君を虐めるためについた嘘か?」
太宰「両方だよ。彼の前で云ったのは彼に賭け勝負を受けさせる為だけど、犯人が判ったのも本当だ」
蘭堂「ほう、それは誰だ?」
太宰「貴方だよ、、、、、蘭堂さん」