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綺麗な薔薇には棘がある

第6章 羊の王


----街はずれの廃墟

衝突する中也と太宰、、、、

「犯人教えろよ!」

太宰「やだね!」

中也が素早く太宰に接近、強烈な下段蹴りを放つ

地面を蹴って上空に回避する太宰

落下の勢いを生かして手に持った金棒を振り下ろす

太宰「フンっ!」

中也、両手でガード

「くっ!!」

太宰が着地した一瞬の硬化をうけて、素早い拳を雨の様に叩き込む中也

「本当は判ってねぇんだろっ」

太宰「いいや、判ってるよ。どこかの小学生と違ってね!」

たまらず下がる太宰

拳を繰り出し追い詰める中也

「おらおらおらぁ!!守ってばっかじゃ戦いには勝てねぇぞ!」


太宰「はい、残念」

太宰はニタァっと笑い、ボタンを押す。

金棒から出る破壊光線

「ぁああ!!ちょっと待てこらぁ!」

電子板にはK.Oの文字が表示される。

そう此処は電子遊戯場。

蘭堂の話を聞いたあと、二人は意見の食い違いが生まれたのだ。
喧嘩は森から禁止されているため、に意見を求めるもの彼女は"判らない、、、、。"の一言。

結局勝負をつけるために、電子遊戯場の格闘対戦で勝負を決めることになったのだ。


「こんくれぇ余裕だ!見とけよ、俺が勝つところを!!」

そんな言葉をにかける中也であったのだが、結果は敗北。

太宰「約束したよね?負けた方が命令を一つ、犬のように従順に遂行すると、、、、」

「ぐっ、、、」

太宰「さて、何をしてもらおうかなぁ」

「割と自信あったのにぃー!!」

太宰「君の敗因は"異能が強すぎる"ことだ。強すぎるから狡猾さも周到さも育たない。ゲェムでも推理勝負でも、、、」

「推理勝負だぁ?ンなもん受けた覚えもねぇし、負けた覚えもねぇ!」

悔しさのあまり、電子遊戯を叩き乍ら怒鳴る中也に太宰はある提案をする。

太宰「なら、何方が先に犯人を糾弾できるか勝負しよう。君が勝てば先ほどの賭けは無かったことにしてもいい。でも僕が勝ったら、、、君は"一生僕の犬"だ。」


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