第6章 羊の王
蘭堂「獣、、、」
蘭堂は小さく呟くようにそう云った、、、。
太宰は不適な笑みを浮かべる一方で、中也は何処か寂しげな表情を浮かべていた、、、、。
その様子をはただ、じっと見つめていたのであった。
蘭堂「地上のあらゆるものが高熱で揺れていた。ただ、ヨコハマの海が、、、遠くに眺める"あの海"だけが月明かりをたたえて、静かに凪いでいたのを妙に覚えている、、、」
蘭堂は全てを話し終えると、静かに立ち上がり太宰たちの方へ向き、これといった情報がないことを謝罪をした。
そんな蘭堂に太宰は、、、、
太宰「いや、なかなか興味深い話だったよ。全部判った、おかげで事件解決だ、、、、」
そう云う太宰に中也は一瞬きょとんとした顔をしたが、すぐに怪訝な表情に変わったのであった。