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綺麗な薔薇には棘がある

第6章 羊の王


太宰「あ〜あ、騙して情報を引き出せばいいのに。貴方"GSS"の戦術班だね。」


"GSS" ゲルハルトセキュリティーサービス
元は海外資本の民間警備会社だったが、本国からの援助を打ち切られ今では立派な非合法組織。
特にポートマフィアとは極めて険悪な関係である。


GSS「そう、子供とて容赦はしません」


「ふっ、、、やってみろよ、オッサン」

中也は余裕の笑みを浮かべ、わざと額を銃口に当てた。

その瞬間、男の持っていた銃は突然鉛のように重くなったのだ。

GSS「なんだ、、、、銃が、、、重い、、、、」

「この程度の重さでへばるなよ、"男の子"だろ?」

挑発する中也に男は苦痛な悲鳴をあげて地面へと膝をついた。

そこで男は気付いたのだ、、、。


GSS「お前、、、"羊"の中原中也か。ポートマフィアに下ったというウワサが本当だったとは、、、」


男の言葉に中也は腹を立て、足で男の頭を地面へとめり込ませれば男は呆気なく気絶した。

「腹立つ勘違いすんな、この莫迦野郎が!!」

太宰「お見事、君凄いね〜」

「手前はボケッと見てただけか?」

そう云う中也に、太宰は通信機を見せつけ言葉を続けた。

太宰「僕はちゃんと其奴から抜き取った通信機で情報を取ってた。そしてどうやら君がぶっ飛ばした人の応援が駆けつけてくるらしい。」

「あ?」

太宰「あ〜あ。考えて行動しないから手間が増える」

再び大きな溜息をつく太宰。

そして、、、、

太宰の云う通り、応援に駆けつけた数十人の人間に3人は完全に包囲された。


「おい包帯野郎。倒してやるから、何か戦闘音楽をかけろ。ハードロックな奴だ」

太宰「莫迦じゃないの」

この状況でも中也は余裕の笑みを浮かべていた。

それもそのはず、ここにいた数十人は全員中也の圧倒的な強さには敵うはずもないのだから、、、、。


そんな状況にどうするべきか判らないは太宰に視線を送れば太宰は優しい笑顔でに話しかけた。

太宰「ふふ、大丈夫だよ。彼に任せておこう。」

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