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綺麗な薔薇には棘がある

第6章 羊の王


太宰「爆発を一番間近で見た人間に聞き込みに行く。」

「爆発?」

太宰「1週間前、僕たちが経験したのと同じ爆発が起きていた。場所も近い。先代の姿は目撃されなかったようだけど。恐らく僕らが追っている事件と同じものが原因だろう。その爆発の生存者に話を聞きに行く」

「生存者ってことは死人が出たのか?」

太宰「ああ、君が嫌いなポートマフィアの一団だ。」

「ふん。」

太宰「生き残ったのは異能力者でね、君もすでに会ってる人物だよ。」


バァン!!

太宰が云い終わった瞬間、爆発音が鳴り響いた。

前方には黒い煙が上がっていた。

太宰「あちゃー、こりゃ犯人に先を越されちゃったかなぁ」

「そんなこと云ってる場合か」

中也は爆発した場所へ駆け出した。

太宰「はぁ、、、、行こうか、」

そして太宰達も中也に続き、その場へ向かったのであった、、、。


立派な作りの建物からは黒煙と共に炎が舞っていた。

「こりゃあ、聞き込みは無理そうだな。」

その時だった、、、。

背後で銃が構えられる音がした。

??「両手を上げて此方を向きなさい。」


振り向くとそこには武装した男が1人、、、、。


「おいおい、カモがネギしょってなんとやらか?聞き込みなんてたりぃと思ってたんだよ。口封じに来た犯人をぶっ飛ばして口を割らせる方がシンプルじゃねぇか。下がってろ、俺がボコってやる。」


太宰「はぁ、、、、子供だ。」

太宰は大きな溜息をつきながら、呆れた声で呟いた。


??「増援部隊かと思ったら、子供が3人とは、、、、ポートマフィアは人手不足なのか?それともあの蘭堂という男に人望がないのか?」

「蘭堂、、、、?」

太宰「僕たちがこれから話を聞きに行く相手だ。君を異能で拘束してた人だよ。」

「彼奴か、、、おいオッサン。お互い時間を節約しようぜ。まずアンタが撃つ。俺が反撃にアンタを隣町までぶっ飛ばす。ついでに残った襲撃者も全員俺がぶっ飛ばす。それでお開きだ。」

??「はぁ?」

男は怪訝な表情となった。
そして子供ではあるものの、異様な雰囲気を醸し出す三人に警戒し、太宰と中也に銃口を向けた。



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