• テキストサイズ

綺麗な薔薇には棘がある

第6章 羊の王


空は雲一つない青空だった。

太宰が先頭、その次に、中也の順に歩いていた。

「おい。」

太宰「、、、、。」

「なぁ、おい、、、」

太宰「、、、、、。」

「おい!いい加減何処に行くのかくらい教えやがれ」

太宰「いやぁーー、いい天気だなぁー、いい天気すぎて妖精さんの声が聞こえるなー、ねぇーー?」

「妖精じゃねぇーよ!」

太宰「ああ、君いたの。小さいから気付かなかった。」

「気付かねぇうちに殺してやろうか手前。つか、俺よりも小せぇ奴がいんだろうが!」


太宰「悪いけど、話しかけないでくれる?ちょっと呼吸で忙しいから。」

「首引っこ抜くぞ、自殺願望。何処に向かってるか答えろつってんだよ!」

太宰「判った、答えるから近くに寄らないでくれる?連れ立って歩いていると思われたくない。」

「はっ、心配すんな。俺も思われたくねぇから。」

太宰「うふふ、気が合うねぇ。そんな君が大好きだよ」

ぐっと中也に顔を近づける太宰に中也は、、、、


「うわ、、、やめろ!気色悪くて死ぬ、、、」

太宰「僕もだ。」

「気色悪いこと云ってねぇで、さっさと教えろよ!」

中也は太宰に向かって蹴りを入れるも、さらっと交わす太宰はため息混じりに口を開いた。


太宰「調査に行くんだよ。」




/ 257ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp