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綺麗な薔薇には棘がある

第6章 羊の王


森「太宰くん、君に指令を出す。今日の映像と同じことを先代派の前でやられる前に犯人を見つけること、いいね?」

太宰「時間がなさそうだけど、勿論も手伝わせていいよね?それでもギリギリか、、、、。」

森「勿論いいとも。それとそこの中也くんにも手伝ってもらいなさい。」

中也/太宰「はぁ!?」


そこから太宰と中也の云い争いは始まったのだ。


森「一緒に叫ぶの止めなさい。中也くん、自分が命令を拒める状態にないことは判っているよね?」

森のこの一言に中也と太宰は云い争うのを止めたかと思いきや、一斉に森に抗議をし始めたのだ。

その様子に森は耳を塞ぎながら、適当に相槌を打ち、に助けを求めた。

は仕方なく、2人の間に立ち一言呟いた。

『煩い。』

太宰/中也 「ッ!、、、、、、」

2人が黙った理由はの瞳が黒く光ったからだ。

あまりの殺気に2人は黙り込んだのだ。


森「ありがどう、ちゃん!ゴホン、二人を組ませる理由は幾つかある、、、、」

一つ目はマフィアではない人間の方が聞き込みに容易であること。

二つ目は中也の監査。

森「そして最後に一番重要な理由だが、、、」

森の言葉に息を飲む二人、、、、

森「秘密だ!」

中也/太宰 「ンだよ!/何それ!」

森「ま、大人の勘のようなものだと思っておきなさい。二人とも仲良くしないと駄目だよ、、、、これは命令だ。万一、仲違いによって任務を疎かにしたと報告が私の耳に入ったら、、、判っているね?」


さっきの穏やかな顔つきから、豹変した森の表情に二人は圧倒された。

森「返事は?」

中也/太宰 「はい。」

森「よろしい!では行きなさい。良い報告を期待しているよ!ちゃん、二人をお願いね!」

森の言葉には頷き、先を歩き乍ら云い合いをする二人の後ろを追った。


森は三人の後ろ姿をじっと見つめるのであった、、、。



そんなこんなで中也と太宰、そしての三人で調査が始まったのだ。



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