第2章 武装探偵社
そう、私の前職はポートマフィアだ。
"殺戮の天使"、、、そう呼ばれていた。
かつては人を平気で殺していたのだ。
命令であれば子供、女性であろうと容赦なく、、。
周りの人間からは様々な事を云われて、恐れられていた。
そんな私にある人だけは人として接してくれた。
愛を教えてくれた。
彼、、、中原中也は私とって大切な人だった。
中也のことを想う度、胸が締め付けられる。
あの夜、中也に何も云わずにポートマフィアを抜け出したことを未だに後悔している。
兄さんにはいつかまた逢えると云われた。
その言葉を信じて、兄さんと共にマフィアを抜け出した。
然し、四年が経ったがまだ中也には逢えていない。
きっと今頃彼は私のことなんか忘れているだろう、、、。
当然だ、彼の前から姿を消したのは私なのだから。