第5章 あの夜のこと
---数日前
「はぁ!?手前正気かぁ!?彼奴はまだ16だぞ!!」
中也の怒号が部屋に響き渡った。
太宰「五月蝿いよ、中也。私は至って正気さ。それに16歳は立派な女性だ。逆に失礼だよ?」
「だとしてもだ!なんで彼奴にそんなことを、、、、」
太宰「任務のためさ、は数少ない女性マフィアだ。色仕掛けをする為には早ければ14歳から学ばせることもあるのだよ?」
そう、中也が太宰にキレていた理由はこれだった。
太宰はに色仕掛けを学ばせる為に、他の男にを抱かせようとしていたのだ。
「だとしてもだ!彼奴は色仕掛けなんかしなくても十分強ぇ」
太宰「中也、見苦しいよぉ?君が18で童貞で年下のに先越されるのが嫌かもしれないけど、、、」
「っるせぇ!!それは関係ねぇだろーが!手前も童貞だろぉが!」
太宰「残念、私はとーっくの昔に卒業しているさ。」
「チッ、、、ンなの好きでもねぇやつとしても、、、」
太宰「へぇ〜じゃあ中也は好きな子としかシないんだぁ」
「手前ぇ!!!」
太宰「ふふ、は立派なマフィアだ。仕事であれば女性という武器を使わざる得ないときだってある。だってその覚悟はしてるさ。」
「ッ、、、、、。」
悔しいが、太宰の云っていることは正論だった。
マフィアである以上、任務の為なら女は特に色仕掛けを使ったりする。
然し、にはそんな仕事させたくないのだ。
太宰「安心したまえ、には私がピックアップした男性の中から好みの男性に抱いてもらうようにするよ。本当は私が彼女の処女を奪いたかったけど、、、、」
「それは流石にやべぇだろ。」
太宰「そうかい?」
「そーだろうが!まぁが選ぶなら、、、、、」
----俺はの彼氏でもねぇ、、、。
とやかく云う立場ではないことも判っている。
が選んだ男なら仕方ない。
自身にそう云い聞かせた。