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綺麗な薔薇には棘がある

第5章 あの夜のこと


ってなことが数日前にあったのだ。


「太宰は知ってんのか、、、、?」

『判らない。』

「俺を選んでくれたことは嬉しいが、その、、俺もねぇんだよ。経験が、、、。手前を上手く抱けるか自信がねぇ。」

『中也が嫌じゃなかったら、、、それでも構わない。』

の瞳は本気だった。

正直、俺は彼女が好きだ。

好きな女を抱けるなんて嬉しいに決まってる。

然しは何故俺を選んだ?

信用してるからだろうか、それとも、、、、


そんなことを頭で考えていると、、、


『駄目、、、、?』

消え入りそうな声では呟いた。

そうだ、も不安なのだ。

だから、俺の元に来たんだ。

今はが俺のことどう思ってるかなんてどうでもいい。

俺は覚悟を決め、彼女の小さい背中に手を回しそっと抱き締めた。


「嫌だったらすぐ云えよ、、、、?」


『うん。』

俺はをゆっくりベッドへ押し倒した。

彼女の身体はあん時と違い、女性の身体に成長していた。

控えめだった胸は膨らみを持ち、くびれた腰に小せぇが丸みを帯びた尻。

女の身体自体初めてみる俺にはかなり刺激的だった。   

『あ、あんまり見ないで、、、、』

ふいっと顔を背け、小さな声で呟くがすげぇ可愛かった。

「あん時は全然気にしてなかったじゃねぇか」 


『そ、それは、、、んぅ!』 

言い訳をしようとする彼女の唇を塞いだ。

は覚えてねェだろうが、実は2回目の接吻。

「ッちゅ、、、多少は俺のこと男として意識しだしたか。」 

『えっ?』

「いや、こっちの話だ。、舌出せ。」

は俺の云う通り、大人しく舌を出した。

俺は再び彼女に口付けをし、そーいう映像で学んだことを見様見真似で真似した。



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