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綺麗な薔薇には棘がある

第5章 あの夜のこと


コンコンとノック音がした。

時計に目をやると23時を指していた。

この日は報告書に追われており、帰ることもできず残業していた。

こんな時間に誰だ?
そう思い乍ら、扉を開けるとそこには、、、

「!?ってか手前、びしょ濡れじゃねぇか!」

『、、、、。』

「入れ!」

無言のまま立っているの手を引き、部屋入れた。

「ちょっと待ってろ!」

俺はタオルを探しに洗面所の方へ向かった。

「ほら、これで拭け。」

『、、、、ありがとう。』

にタオルを渡したものの、これじゃ風邪を引いちまう。

なにかが着れそうなモノを探していた時だった。


『中也、、、、、』

に名前を呼ばれ振り返った、、、

「なっ、、、////」

の姿に持っていた服を床に落としてしまい、慌てて目線を彼女から晒した。

「ッ前にも云ったろ!?男の前ですぐ服を脱ぐなっ、、、、!!///」

最後まで云えなかった。

何故なら、が俺に抱きついてきたから。

『中也、、、、私を抱いて、、、?』

「ど、どういう意味か判ってんのか、、、?」


『知らない人に抱かれるなら、、、中也がいい。』


の言葉に中也は数日前のことを思い出した。



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