第4章 殺戮の天使
の異能力"死の薔薇"は自在に棘を操ることができる。
辺りに咲いている薔薇は殺された人数らしい。
ざっと見るだけで20は咲いているだろうか、、、。
薔薇の棘は血を吸い取れば吸い取るほど、威力を増す。
恐ろしいのは、威力が増せば増すほどは自我を失い、暴れ続け最終的には自身の命も吸い取られるのだ。
彼女を止める方法は、太宰が触れるか、、、
太宰「殺すか。の二択だね〜。想像以上に相手が弱すぎてに触れる隙もなかったんだよね。」
あまりにも呑気に云う太宰に腹が立った俺は奴の胸ぐらを掴んだ。
「手前!!実の妹が死ぬかもしんねぇんだぞ!なに呑気なこと云ってやがんだ!!」
太宰「ふふ、が死んだ時は私も彼女の後を追うまでさ。」
「ッ!!」
ドガッ
太宰「痛いじゃなか!何度も云わせないでくれたまえ。私は、、、!」
「っるせ!殺されなかっただけマシと思え。どうすりゃいい。」
太宰「君がを止める気かい?」
「それ以外方法ねぇんだろ?だから俺を呼んだんだろうが。」
太宰「ふふ、、、、」
太宰の作戦は俺がの相手をし、彼女の隙をついたタイミングで太宰が触れるというシンプルなもの。
然し、の操る棘は俊敏な上、鋭い棘はナイフそのもの。
おまけにを飲み込もうと棘はの身体を覆い始めた。
太宰「持って、10分だ。」
やるしかない。
を救うためだ。
「っ、、俺が助けてやる。」