第4章 殺戮の天使
----7年前
"殺戮の天使"と彼女は呼ばれていた。
然し、俺には理解できなかった。
何故、彼女がここまで恐れられているのかを、、、、。
俺とは違う部隊だったこともあり、一緒に任務することは一度もなかった。
そのこともあり、の異能力を未だに見たことがなかったのだ。
確かに、あの一件での強さは知っている。
だが、そこまで恐れられる理由が判らねぇ、、、、。
そんな疑問を抱えていたのだが、すぐに答えを知ることになった。
「ッ、、、、どうなってんだ、、、」
首領から遊撃隊の援護を頼むと連絡が来た。
一瞬の顔が過った。
彼女に何かあったのではないかと、、、。
今まで遊撃隊の援護なんてすることはなかった。
然も今回が片付ける相手はかなり格下の組織。
が負けるはずがねぇ、、、。
可能性としては、厄介な異能力者がいる。
もしくは、に何かあったか、、、、。
俺は慌てて現場へと向かった。
現場に着いた途端、周りの異様な光景に一瞬息が止まった。
辺り一面には薔薇の花が咲き誇っていた。
そしてその中心部分は血の海になっており、倒れている奴の中には仲間の姿もあった。
その中で唯一、立っていた人物が、、、
「ッ!!!」
血まみれのであったのだ。
俺の声に反応したであったが、彼女の瞳を見て俺は瞬時に理解した。
"アレ"はじゃねぇ、、、、。
理由は彼女の瞳はいつもの透き通った薄い茶色い瞳ではなく、真っ赤な瞳に染まっていたから。
??「気を付けた方がいいよ。あの状態のはかなり危険だ。」
「ンだよ、手前いたのかよ。っでどういう事だ、説明しろ。」
突然ひょっこりと姿を現した太宰に事情を聞いた。
「ッ、、、まじかよ。」