第4章 殺戮の天使
----数時間前
太宰「ここなら人目もない。出てきたら?」
太宰の背後にはナイフを手にした銀が突如として現れた。
太宰「やぁ、銀ちゃんか。背が伸びたね。」
樋口「監視はお見通しということですか、、、、」
太宰「ポートマフィアの監視術を創始したのは私だからね。で?用件は?」
樋口「この銃が用件だとは思いませんか?」
太宰「思わないねぇ。暗殺部隊にしては人選が半端だ。銀ちゃん、危ないからこれ下げてくれる?」
太宰の言葉を聞き、銀は大人しくナイフを下げた。
樋口「くっ、、、、確かに用件は別です。首領より伝言を預かって来ました」
太宰「へぇ〜。森さんから。何かな?」
樋口「伝言はこうです。」
森からの伝言はポートマフィアに戻らないかとの誘いであった。
勿論、と共に、、、、。
太宰「ふっ、ふふふ、ははは、、、実におめでたいお誘いだ。」
『兄さん、、、?、、、銀ちゃん?』
太宰「やぁ、。もしかして私を心配して探しにきてくれたのかい?」
『うん。』
樋口「貴方たち兄妹の記録を見ました。貴方たちの血はマフィアの黒です。この国の誰よりも、、、」
太宰「人は変わるものだ。現にそこの銀ちゃんだって、昔はこーんなに小さくて可憐な少女だったのだよぉ?ねぇ?!」
『え?う、うん。』
樋口「えっ?」
銀「話をすり替えないで下さい、、、。」
太宰の言葉に恥ずかしがる銀、そしてその様子を呆然と樋口は眺めていた、、、、。
樋口は知らなかったのだ。
銀が女であることを、、、、、。