第3章 好きなモノ
『覚えててくれたの、、、?』
「ああ、遅くなっちまったがな、、、。一緒に行ってくれるか?」
まさか中也も覚えていてくれたなんて、、、、。
すごく嬉しかった。
答えはもちろん、、、
『うん、、、中也と一緒にお祭りに行きたい、、、』
「、他に行きてぇとこねぇか?」
『他に、、、、?』
「ああ。手前が行きてぇとこ、俺が全部連れてってやる。」
『水族館も行ってみたい。』
「おう。」
「温泉も行ってみたい。』
「ああ。」
『あとは、、、』
「ふはっ!ンな急に思いつかねぇだろ。思いついた時に云えばいい。」
『もう、笑わないでよ。』
「悪ぃ、悪ぃ。必死に考えてる手前がつい、面白くってよぉ。」
『中也の莫迦、、、、。』
そう云えば、突然彼に名前を呼ばれる。
目線を彼に向ければ、、、、
『ッ、、、、///』
真剣な瞳をした中也と目が合った。
「すんげぇ、可愛い。」
そう云い乍ら、私の顎に手を添える中也。
『ち、中也、、、?』
中也の顔がドンドン近付いてきた。
離れなきゃ、、、、。頭では判っている。
でも本当はこの先の展開に期待をしていた。
鼻先が触れ、あと数ミリで唇が重なり合う、、、、
その時だった。
??「はーい、そこまでぇ!」