• テキストサイズ

綺麗な薔薇には棘がある

第3章 好きなモノ


『中也、、、、?』

「ん?なんだぁ?」

『少し食べる、、、?』

「うぇ!?」

の突然の発言に驚く中也。

『食べたかったんじゃないの、、、?』

「はっ!?なんでそーなんだよ」

『だってずっと見てたでしょ?これ、まだ口つけてないから大丈夫だよ?』

「お、おう、、、」

そう云い乍ら、いちご飴の串を差し出すに中也は戸惑った。

これって、、、アーンってやつかぁ!?

正直、いちご飴なんてどーでもいい。
ただいちご飴を頬張るが可愛くて、つい見惚れちまっていただけだった。

いちご飴はの好物だ。
だから、断るべきか、、、?

でも、の優しさを棒に振ることになる。

やはり、ここはアーンをするべきか、、、。

頭の中で必死に悩んだ。

どうする、俺、、、、。


結果俺は、、、、、


「ん、、、んめぇな。」

アーンを選んだ。


『ふふ、やっぱり食べたかったんだ。』

「お、おう。一個俺が食っちまったし、もう一個いるか?」

『そんなに食べられないよ、それに中也と食べたかったの、、、』

「、、、、。」


『お祭り、、、、結局行けなかったから、、、。』

は独り言のように小さな声でそう云った。

俺はその言葉を聞き逃さなかった。


そう、あの時約束をしたのに結局連れて行ってやれなかったのだ。

あの後、色んなことがあったからだ、、、。

然し、驚いたのはが昔にした約束をまだ覚えてくれていたことだ。


「今年の祭り、、、一緒に行かねぇか、、、?」

『えっ、、、?』

「あん時の約束、、、。今からでも遅くねぇか?」




/ 257ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp