第22章 花より団子
「んっ、、ってぇ、、、」
『おはよ、中也。お水飲む?』
「おお、さんきゅーな」
から水を受け取り喉を潤した。
酷ぇ頭痛に襲われたが、にっこりと微笑む此奴の顔を見た途端頭痛が弱まった気がした。
「宴会はお開きかぁ?」
辺りを見れば日は暮れ、人の賑わいも静かになりつつあった。
『少し前にね、中也ぐっすりだったからもう少し寝かせてあげとけって兄さんが云ったの』
はそう云ったが、実際は中也だけ置いて帰ろうと太宰は云った。
「悪りぃな、、、、」
情けない姿見せちまったなぁ。なんて考えていると、、、、
『全然、中也が寝てくれたおかげで今こうやって二人きりでお花見できるから、、、』
「ッ!、、、、ありがとな」
再び花のような笑顔を俺に向けてくれるは夜桜よりも美しかった。
「凄ぇ綺麗だ、、、、」
『うん、綺麗だね、、、ッわっ!』
突然のことには驚き小さく声を上げる。
それもその筈。
何故なら彼女は中也に押し倒されたのだから、、、
「桜のことじゃねぇーよ。手前のことだ、」
『へっ?、、わた、、、んぅ///』
私?と聞こうとしたが、最後までは云わせてもらえなかった。
中也に接吻(キス)をされたからだ。