第3章 好きなモノ
----翌日
「ー?準備できたかぁ?」
結局昨晩はなかなか寝付けなかった。
『うん。』
「ッ!!なッ、、、//」
ガチャっと扉が開き、中也は大きく目を見開いた。
何故なら彼女は、、、
女給姿だったからだ。
中也は慌てての手を引き、彼女を部屋に押し込んだ。
何故か女給姿のを誰にも見られたくなかったから、、、。
「手前っ!なんつー格好してんだぁ!?」
『兄さんに出かけるって云ったら、これを着ろって。』
赤面する中也とは正反対に、は無表情で淡々と答えた。
「あの青鯖ッ、、、いつもの服でいいんだよ!!ほら!」
『判った。』
パサっ、、、
「ッ!!////」
中也からワンピースを受け取ったは、中也が目の前にいるにも関わらず、着替え始めたのだ。
それに気付いて、慌てて後ろを向いて視線を外す中也。
「手前っ、急に着替えんなっ!!」
『ごめん。』
---此奴、俺の事男だと判ってんのかぁ??
何故か少し落ち込んだ。
それよりもチラッと見てしまった彼女の身体が目に焼きついていた。
白い肌に、少しふっくらとした胸元に、くびれた腰。
熱を持ち始めた身体を必死に落ち着かせた。
「き、着替えたか?」
『うん。』
振り返るといつも通り、黒のワンピースを身に纏ったが立っていた。
「よしっ!行くか!!」
俺は気を取り直しの手を取り、扉に手をかけた。