第16章 共喰い
森「太宰くん、どうしてちゃんを妹にしたのだい?」
太宰「何故だろうね、、、僕にも判らない。」
森「ふふ、そうかい」
森はに関する資料に目を写した。
の両親はが生まれてから彼女に暴力を振るっていた。
そしての異能力が金になると踏み、さまざまな殺しの依頼を受けにやらせていたのだ。
然し、彼らは知らなかったのだ。
の異能力の恐ろしさを、、、
とある組織を丸潰しにする依頼を高額で受けた両親はいつも通りに殺しをさせていた。
ところが人数が多かったのだ。
案の定、の異能力は暴走した。
周りにいる人間を全て殺した。
それは彼女の両親も含めて、、、、
組織を丸潰しにする依頼をしたのは森さんだった。
幼い少女が殺し屋、、、よくある話ではあるがその残忍さに興味を持ったのだ。
最終の目的はをポートマフィアへ加入させることだ。
は力を使いすぎたこと、両親を殺した罪悪感で錯乱状態だった。
それを利用し、幼い頃の辛い記憶を消させ自身の妹だと思い込ませたのだ。
両親のいない孤独な少女が哀れだと思ったのか。
それとも家族というものに興味があったのか判らないが自分が肉親になればいいと思った。
それから私は少し変わった。
自殺が成功しない時は落ち込まず、には自分がまだ必要だから失敗したのだとポジティブに捉えるようになったのだ。
気がつけばと八年共に過ごしてきた。
が私の光になった。
中也と付き合ったのは最悪ではあるが、、、、
と過ごしてきた時間は幸せであった。
だから嘘をついた。
が自身の手で両親を殺したと知れば、どうなってしまうか想像できるからだ。
織田作と約束しているのだ。
の幸せを守ると、、、、。
自分は嫌われても構わない、が生きていてくれればそれでいいのだ。
フョードルがの記憶を奪ったのは恐らく彼女を孤独にさせるためだ。
そうすれば操るのも容易いことだからだろう、、、、。