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綺麗な薔薇には棘がある

第16章 共喰い


「糞ったれ!!二日だと!?」

紅葉「探偵社とマフィアを潰し合わせる奸計(かんけい)か」

「姐さん、、、、」

紅葉「探偵社と闘る気か?黒幕の思う壺になるぞ」

「黒幕はぶっ潰します!それでも、、、二日じゃ時間が足りねぇ、、、」

紅葉「中也っ、、、、」

「やるしかねぇ、、、奴にもまんまと逃げられちまったんだ」

探偵社社長を殺さないと首領を救えない。

には悪いがやるしかない。

最悪なことに佐々木が逃げ出したのだ、おかげで共犯者も判らず仕舞い。

だがなんとなく今回の件との件は繋がっている気がするのだ。

「絶対に捕まえてやる、、、、」




フョードル「人は罪深く愚かです。策謀と知っていながら殺し合うことを止められない。誰かがその罪を浄化せねばなりません。故にぼくは本を求めるのです、、、こんな風に、、、」

バァン、、、ドサッ

太宰「うっ!!狙撃手、、、私の行動も予測済みか、、くっ」

フョードル「急所は外させました。貴方にはポートマフィアとの衝突を報せる役がありますからね」

太宰「うっ、、、君と私は同類だと云ったね、、、確かに同類だが一点違う、、確かに人は皆罪深く愚かだ、"だからいいんじゃないか"」


フョードル「!貴方狙撃手の存在を知っていましたね?その上で情報を得る為わざと此処へ、、、、」

太宰「本の正体は、、、一冊の小説だ。書いたことが真実となる白紙の文学書」

フョードル「ええ、ぼくはその本を使って罪の、、、異能力者のいない世界を創ります」

太宰「ふっ、、、やってみ給えよ、やれるものなら」

敦「太宰さーん!!さーん!!」

フョードル「ではいずれ、、、"約定の地"にて、、、、」

太宰はその場に倒れた。

そしてとの出逢いを思い出していた、、、





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