第3章 好きなモノ
バァン!
「おいっ、糞太宰!!」
太宰「なんだい、そんな大きな声を出して。」
「手前どーいうつもりだ!」
太宰「何が云いたいんだね?」
「だ!手前、彼奴が怪我してるの知ってたんだろ!?」
"でも、、、兄さんは知ってた。"
中也が怒った理由はこれだった。
何故妹であるが怪我しているのに、それを判っていて彼女を放置したのか中也には理解できなかったからだ。
太宰「もなにも云わなかったし、彼女の呼吸の間合い的に傷も浅いと思ったらからだよ?痛ければ、医務室に勝手に行くだろ、、、っ!」
ドカッと鈍い音が部屋に広がった。
太宰「痛いじゃないか!私は痛いのは嫌いなのだよ!」
「っるせぇ!それでもの兄貴か!?傷が浅くても怪我してんだ!もっと大事にしろ!!」
太宰「勘違いしないでくれ給え、私はを大切にしているし、"愛している"。」
「だったら、、、!!」
『何、、、してるの?』
言葉を続けようとした時に、気配を感じた。
振り向くとがこっちを見て固まっていた。
俺はズカズカとの元へ行き、彼女の手を掴み取り部屋を後にした。
『ま、待って、何処に行くの?この後任務が、、、』
「なに云ってやがる!手前は怪我人だ。暫く任務は休め!」
『でも、、、、ッきゃ、、、』
抵抗しようとするを横抱きにし、彼女の部屋へと連れて行きベッドへ寝かせた。
「ここで大人しく待ってろ!いいな!?」
俺の迫力に負けたのか、大人しく頷く。
それを確認し、俺は一度部屋を後にした。