第16章 共喰い
樋口「中也さん!」
「おお、樋口。」
樋口「善かったですね!これでさんの記憶も、、、」
「いいや、の記憶はそのままでいい。」
佐々木「えっ?」
樋口「な、何故ですか!それじゃあさんは中也さんのこと忘れたままじゃ!」
「の過去は辛いものだ。そんな記憶は知らなくていいことだ。は今、光の世界で生きている。俺は彼奴に光の世界を見せてやることは出来ねぇ」
樋口「中也さん、、、」
その時無線が入った。
首領が何者かに襲われたのだ。
「樋口!佐々木を地下牢へ入れとけ!此奴にはまだ聞くことがある。姐さんにはまだ処刑すんなって伝えてくれ!」
樋口「っ!はい!!!」
そう、佐々木には共犯者がいるからだ。
神田が探偵社の調査対象だと佐々木に情報を教えた人物がいる筈なのだ。
今回の計画はかなり綿密だ。
このような計画を佐々木一人で立てたとは到底思えない。
姐さんはの記憶を奪った犯人を見つけたらすぐさま切り刻むとかなりキレていた。
共犯者を聞き出す前に切り刻まれては困るので念の為に樋口に伝えておいた。
俺は佐々木を樋口達に任せて首領が襲われた現場へと急いだ。