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綺麗な薔薇には棘がある

第16章 共喰い


佐々木「本当に彼女の記憶を奪った犯人が?神田が犯人ではなかったんですか?」

「ああ。」

佐々木「此処に?」

「ああ。」

佐々木「なら応援を、、、」

「その必要はねぇ」

佐々木「えっ?」

「の記憶を奪ったのは"佐々木"手前だろ?」

佐々木「ッ、、、なに云ってるんですか?」

「が庇ったのは手前だ。」

俺はが神田に突き飛ばされる動画を佐々木に見せた。

が庇おうとしたのは帽子を深く被った人物だ。

佐々木「顔なんて見えてないじゃないですか」

「俺の目を舐めるな、歩幅や歩き方の癖が手前なんだよ。」

佐々木「そ、そんなの証拠になんて、、、」

"ふっ、、、これで中也さんは私のモノ"

佐々木「なっ、、、」

「誰かさんがのブレスレットに盗聴器をつけてたみてぇだな。梶井に音声の復元をさせた。」

佐々木「ッ!!だ、だからって私が彼女の記憶を奪った犯人の証拠には、、、」

「何故手前がのブレスレットが俺の贈り物だと知っているんだ?彼奴にブレスレットを送ったのは五年前だ。手前が知ってる筈がねぇんだよ。つまり記憶を奪った奴しか知り得ねぇことだ。何故こんなことをした!」

佐々木「だって、、、彼女が邪魔だったんです!!私はずっと前から中也さんのことが好きだったんです!」

俺は覚えちゃいなかったが、二年前佐々木がポートマフィアへ入りたての頃任務で一緒になったらしいのだ。

その時佐々木を庇ったことがあったらしく、そこから佐々木は俺に想いを寄せていたとのことだった。

然し、と付き合いだしたことにより佐々木はを恨むようになったのだ。

そして今回の計画を立てたとのことだった。

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