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綺麗な薔薇には棘がある

第15章 悪夢の始まり


佐々木さんの言葉が頭の中で何度も繰り返されていた。

佐々木「貴女は中也さんと付き合っていたんですよ?大切な人をそんな簡単に忘れるなんて。私なら絶対に忘れません!そんな軽い気持ちで付き合ってたなんて、、、中也さんが可哀想です!!私なら中也さんにそんな想いさせない!そのブレスレットだって中也さんからの贈り物なんですよ?」

『えっ、、、そんなこと一言も、、、、』

一気に頭が真っ白になった。
中也さんは一言も私にそんな事云わなかったからだ。

自然とブレスレットを握りしめていた。

佐々木「貴女が混乱するからと云っていました。それに中也さんはポートマフィアの幹部です。」

『中也さんがポートマフィア、、、、?ッぁあ!!』

まさか、、、
だって探偵社とポートマフィアは敵組織の筈だ。

頭の中はパニックになった。
それと同時に頭痛も起きた、モヤがかかった世界。
何も聞こえない、でも誰かが私を呼んでいる気がするのだ。

でもそれが誰なのか判らない。

その記憶すらもどんどん薄れていく、、、、


佐々木「貴女と中也さんは敵同士。二度と彼と逢わないで下さい」

『、、、、はい。』

中也さんは敵、、、、敵、、、、


敵、、、、、



佐々木「ふっ、、、これで中也さんは私のモノ」

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