第15章 悪夢の始まり
--バァン!
「っ!」
が怪我をしたと太宰から連絡が入った。
慌てて任務を切り上げての元へと向かった。
ベッドに座っているは俺が慌てて来たことに驚いたようで目を大きく見開いていた。
どうやら大怪我とかではなさそうだ。
気になったのは何故太宰が俺を呼び出したのかだった。
その答えはすぐに判る。
『、、、どちら様ですか、、、?』
「はぁ、、、?」
雷に打たれたような衝撃が全身に走った。
の瞳を見る限り嘘はついてないのは確かだ。
太宰「中也、少しいいかい?」
唖然とする俺に声をかける太宰。
心配そうな顔をするに太宰は少し待っていてくれと云い、俺と一度部屋を出た。
「に何があったんだ」
太宰「は全ての記憶を失っているようなのだよ。」
「嘘だろ、、、、何故は記憶喪失に」
太宰はゆっくりと話し始めた。
は依頼で調査中だったそうだ。
調査対象者を尾行していたのだが、突然その対象者が通行人に襲い掛かろうとしたところをが庇い突き飛ばされたらしいのだ。
そのまま意識を失った、目覚めた時には既に記憶はなくなっていた。
「頭をぶつけたせいか?」
太宰「与謝野先生の診察では頭に外傷はないからその可能性はない。」
「じゃあ何故だ」
太宰「可能性としては異能力者がの記憶を奪った」
「なんだと、、、、」