第14章 一年の最後と始まり
「腰大丈夫か?」
『うん。』
甘い情事後、いつも通り中也に抱き締められ乍ら余韻に浸るこの時間が好きだ。
「なぁ、、、一緒に住まねぇか?」
『えっ、、、?』
「互いに忙しい身だろ?一緒に住めば少しでも手前との時間が増える。」
『だけど、、、、』
「すぐには無理だろうが、太宰と手前んとこの社長にはちゃんと話をつける。俺は手前との先も考えてる。」
真剣な瞳に吸い込まれそうだった。
そして中也の言葉に胸が高鳴った。
『私も中也ともっと一緒にいたい、、、』
「ふっ、、、決まりだな。」
私の言葉に嬉しそうに微笑み乍ら、ぎゅっと抱き締めてくれる中也。
そんな彼の背中に私も手を回した。
中也の温もりを感じていると自然と眠気が襲ってきた。
「少し寝るか?」
『うん』
「おやすみ」
『おやすみなさい、今年も宜しくね』
「おう、こちらこそ宜しくな」
小さく寝息を立てている彼女の寝顔はまだ幼さを感じる。
最近と過ごすたびにもっとと一緒にいたいを強く感じるようになった。
いつかはと結婚したいと思ってもいる。
彼女は敵組織の人間だ、だがそれでもを手放したくはないのだ。
頭を下げる覚悟はできてる、勿論糞太宰にも、、、、
「愛してる、。手前だけは誰にも譲れねぇ」
と過ごした一年の最後と始まり、これからもこの時間が続く、、、そう思っていた。