第13章 聖夜の夜に、、、
『敦くんの声がしたんだけど、、、もしかして』
彼女の待つ寝室へ戻ると先ほどの敦の叫び声が聞こえていたようで心配そうな表情を浮かべる
「ンな顔すんな。何もしてねぇよ、これ届けてもらったんだ」
『これって、、、ケーキ?』
箱を見た途端、見覚えのある箱だったこともありはすぐに中身が何か判った。
「ああ、飯食ってから食おうぜ!それと、、、」
『えっ?これって、、、』
「クリスマス贈呈品だ、付けていいか?」
中也の言葉に頷くと、の背後に周り込み手に持っていたモノを彼女の首に付けてやった。
『凄く綺麗、、、ありがとう、中也』
「似合ってるぜ」
彼女の鎖骨辺りにはきらりと光るネックレスが付けられていた。
愛おしそうにネックレスを撫でるはハッとする。
『中也、、、贈呈品なんだけど、、、実は』
も勿論中也への贈呈品は用意していた。
然し、予定よりも早く中也が現れ荷物なども全て探偵社に置いてきてしまい手元にないことを話した。
申し訳なさそうに話すに中也は笑い乍ら彼女を抱きしめた。
「ンなの今度でいい。俺は手前と一緒に過ごせれればそれで善い」
『中也、、、私も中也と過ごせて幸せ』
「メリークリスマス、」
『メリークリスマス、中也』
二人は甘いクリスマスイブを過ごしたのであった。
---後日
「〜♪、〜♪」
立原「中也さんご機嫌っすねぇ、、、あっ!そのマフラーって!」
「よぉ、立原。これかぁ?の手作りだ」
ドヤ顔で立原にマフラーを見せ付ける中也。
立原「いいなぁー、俺も彼女にマフラー編んで欲しいっす!!」
「それを云うならまず女を作れ」
立原「はぁ、、、中也さん紹介して下さいよぉー」
「悪りぃが、以外の女に俺は興味ねぇから紹介できる女なんざいねぇよ」
立原「羨ましいーーー!!!」
立原の叫び声は森の元まで届いたんだとか。
そんな立原を尻目に中也は愛おしそうにマフラーを見つめていたのであった。