第3章 好きなモノ
『中也、どうしたの?』
やけに周りを威嚇しながら警戒をする中也には尋ねた。
「いや、、、糞太宰が突然現れないかと思ってよ、、、」
『ふふ、兄さんなら現れないよ?』
「え?」
『だって兄さんは、、、』
太宰「、、、私がいない間寂しいかもしれないけどいい子に待っているんだよぉ、、、」
乱歩「ほらー、早く行くよぉー」
太宰「えー!まだ行ってきますのチューがぁ、、、」
バタン、、、、
乱歩に首根っこを引っ張られ太宰は連れて行かれた。
『皆さん、騒がしくてすみません、、、』
国木田「いつものことだ、気にするな。」
与謝野「まったく、ここにいる兄妹はブラコンだったりシスコンだったりと、、、、。」
昨日太宰は急遽乱歩の付き添いで二泊三日で九州の方に出張に行くことになったのだ。
乱歩の頼みであれば、断ることのできない太宰はも同行させようとしたものの、経費がかさむとのことでNG。
という訳で太宰は昨日から不在なのだ。
「そうなのか!?」
からの説明を受けた中也は先ほどと打って変わりご機嫌になった。
「なら、奴のことを気にせず思う存分楽しめるってことだな!」
中也はの手を握り、目的地へと足を運ばせたのであった。
まさか、がドキドキしていたなんて、、、、
中也は知る由もなかった。