第13章 聖夜の夜に、、、
「やっぱり凄ぇ人だな」
『そうだね』
ヨコハマの街はかなり賑わっている。
時刻は18時、イルミネーションもちらほら灯りが灯り始めていた。
そのせいか周りはやけにカップルが多い気がする。
なんとなく気まずい俺。
そんな俺とは裏腹には辺りを見渡していた。
「なんか見てぇとこあるか?」
俺の問いには少し遠慮気味に指を指した。
つられて俺の目線も移動するとそこには、、、
「ツリーか!よし、行くぞ!」
大きなツリーがあったのだ。
逸れないように俺はの手を握りしめ、ツリーの下へと向かった。
「なかなかデケェな」
『うん、それに綺麗』
「ッ!そうだな!」
驚いた、の口から綺麗だという言葉が出たことに。
そして心なしか表情が輝いて見えたのだ。
そんな彼女に俺は釘付けになっていた。
俺の視線に気付いたは"中也?"と首を傾げる。
「来年もまた見に来ようぜ!」
『うん』