第13章 聖夜の夜に、、、
子供「わー!綺麗!」
カップル「可愛いね!/そうだな!」
子供「トナカイさん!風船頂戴!」
ニコニコと微笑む餓鬼に俺は愛想笑いをしながら風船を渡す。
「はぁ、、、なんで俺がこんな格好で、、、」
ここは水族館、クリスマスイブのせいか家族連れやカップルがやけに多い。
ふざけた格好をしているが、これは立派な仕事。
実はここの水族館は銃や麻薬を密輸している噂があるのだ。
その真相を暴くべく、俺たちはイベント会社を装いここに潜入しているのだ。
男「お姉さん!すげぇ美人!!この後空いて、、、うぐ」
「すみませんねぇー、お触り禁止だ。お兄さん」
男「お前!!ッ、、、!なんだこれ、、身体が動かない!!ってぇ!!」
「いいかぁ?見るのは構わねぇが、お触りは禁止だぜ?」
男「す、すみませんでしたー!!!」
颯爽と逃げ出す男を鼻で笑う。
「手前も嫌がるそぶりくれぇしろ!」
『うん、ありがとう。中也』
「お、おう///』
やはりの人気はえぐかった。
美人でスタイルの善い彼女に男どもは皆見惚れていた。
そのせいで喧嘩するカップルも少なくはなかった。
に近づく男どもを成敗し、そして時間は過ぎて行った。
なかなか密輸らしき行動を見せない奴らに諦めモードになる俺。
『御手洗行ってくる』
「おお」
がトイレに出てから数十分が経った。
----遅せぇな、、、
何かあったんじゃ、、、
なかなか戻らないが心配になり、探しに行こうとした時だった、、、、。
"捕まえた"とから無線が入り、俺はすぐさまバックヤードへと向かった。