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綺麗な薔薇には棘がある

第13章 聖夜の夜に、、、


ガチャッ

「ッ、、、、」

エリス「まぁ!やっぱりトナカイは中也ね!」

「はぁ、、、」

そう、俺はトナカイのコスプレをさせられているのだ。

今日は12月24日、クリスマスイブだ。

エリス嬢がクリスマスパーティをしたいとのことで俺と、他数名がコスプレをさせられるハメに、、、。

----奴には見られたくねぇ。

そんなことを思っていた矢先のことだ。

カシャッ!
突然のシャッター音に慌てて振り向くとそこにはニヤニヤした顔をした奴がいた。


「糞太宰っ!!」

太宰「ふはっ!中也!よく似合っているよ!」

「っるせぇ!!つかなんで手前は普通の格好なんだよぉ!」

太宰「本当は私がトナカイさんの役だったようだけど、君の方が相応しいとエリス嬢に教えてあげたのさ」

「余計な事云いやがってぇ!!」

太宰の言葉に腹が立った俺は奴の胸ぐらを掴む。

すると耳元で、、、、

太宰「ふふ、トナカイさんはサンタさんと一緒じゃないか。善い役を譲ったつもりだったけどぉ?」

「手前、、、何を企んでやがる」

太宰「何も企んでいないさ、それより私のとーっても可愛いだろ?」

「ッ、、、ぁあ。よく似合ってやがる。」

太宰「ということだから、君は今日一日のボディーガードとしてしっかりと守ってくれたまえよ!」

「はぁ!?どーいうこったぁ!!」

やはりだ。

案の定糞太宰に嵌められたのだ。

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