第11章 約束
「『んっ、、、くちゅ、、んぅ、ンん、、くちゅ』」
此処が外だということを忘れるほど、熱い接吻に夢中だった。
そろそろ息が限界になり、中也の胸を軽く叩くとちゅぱっと音を立てて離れる。
銀色の糸が私たちを繋ぎ、ぷつっと切れた。
『ッはぁ、、はぁ、、中也、、、』
「ンな顔すんな、、、、」
『えっ?、、、、ッ!///』
聞き返す私に中也は耳元で甘い声で囁く
「ンな顔すんな。今すぐ抱きたくなるだろ?」
中也の言葉に慌てて彼から距離を取ろうとするも、そんな事はさせて貰えるわけもなく、私は中也の胸の中に再び収まった。
気が付けば、太陽がのぼり始めていた。
長い夜が明けたのだ。
それは戦いが終わったということ、、、、
二人で朝日を眺めていた。
『綺麗、、、』
「そうだな。なぁ約束してくれるか?」
『約束、、、、?』
「ああ、俺の帰る場所になってくれ。そうすりゃ俺は必ず手前の元へ帰る。」
『うん、判った。絶対帰ってきてくれるって約束してくれるなら、、、』
「当たりめぇだ、絶対手前の元に帰る。約束だ。」
そう云い終えた中也は触れるだけの接吻をした。
まるで、誓いの接吻のようだった。
「愛してる、、、、」
『私も、、、愛してる、、、』
再び唇を重ね合わせようとした時だ、、、、
敦「さーん!!あれ?太宰さんがこの辺にいるって云ってたのに、、、」
敦が近くにいることに気付いたは慌てて中也と距離を取ろうとするが、、、、
『んぅ!!、、、んっ、、ンん///』
中也は離れようとするの後頭部に手を回し、彼女の唇に齧り付いた。
逃げる彼女の舌を追いかけまわし、すぐに捕える。
舌を絡め合わせれば、からは甘い声が漏れ始める。
『ッん、、ふっ、、、ンぁ、、ダメ、、、』
「んっ、、すげぇ可愛い、、、」
再び甘い接吻に溺れる二人、、、、であったものの流石にそろそろバレるかもしれないと思い、中也は名残惜しくも唇を離した。
肩で息するはあまりにも色っぽく、反応しかけるモノを押さえ込むのに必死な中也なのであった。