第11章 約束
「っ、、、」
『中也、駄目ッ!行かないで!!』
の言葉に後ろ髪を引かれる気持ちになった。
「、心配すんな。太宰を連れて戻るから待っててくれ」
『兄さんはもう、、、だから中也行っちゃ駄目!!兄さんがいないのに汚濁を使ったら、、、そんなの嫌!四年前のようなことはもう嫌なの!!』
の言葉に安吾もピクッと身体が反応した。
「、約束したろ?俺が絶対手前を守るって」
『私も中也を守るって約束した、、、』
「なら、俺を信じて待っていてくれ。」
『中也、、、、』
「なぁ、必ず太宰を連れて生きて戻る。だから褒美くれるか?」
『あげる、、、なんでも、、だから、絶対帰ってきて、、、』
「当たりめぇだろ?褒美が待ってんだ。すぐに戻るから待っててくれ」
『中也、、、、待ってる』
「ああ、いってくる。」
安吾「中也くん、待って下さい!!やはり、、、さん?」
安吾は二人のやり取りに堪らなく間に入った。
こんなにも愛し合っている二人を引き離してしまうことになるのだから。
然し、安吾を止めたのはだった。
『中也なら絶対帰ってきてくれるから、、、』
「、、、、そう云うことだ、教授眼鏡。切るぞ」
安吾「、、、頼みます。」
の瞳は中也を信じていた。
彼女の瞳を見て、安吾も中也を信じたのであった。