第11章 約束
「っ!、、、あっ、、、」
の部屋に入ると"アイツ"がいた。
"アイツ"とは織田作之助だ。
織田作「ならもうじき目覚めるはずだと首領が。」
「そ、そうか。それじゃ俺は、、、」
織田作「悪いが、俺は今から任務だ。の側にいてやってくれないか?」
「俺じゃなくても、、、太宰がいるだろ。」
織田作「は、、、」
「が、、、、?」
奴の言葉に俺は耳を疑った。
眠っているの頭をそっと撫でた。
"アイツ"の言葉が何度も頭の中でリピートされていた。
"はお前を心配していたぞ。慌ててお前の元へ向かったんだ。だから、目覚めた時に安心させてやってくれ。"
「、、、、」
"アイツ"の云うことが本当ならは任務を背いて俺の元へ来てくれたことだ、、、、。
今までのではあり得ないのこと。
命令に従順な彼女だからだ。
だが、あの声はだった。
夢じゃない、、、、俺のために、、、。
嬉しさのあまり自然と頬が緩んだ。
暫くすると奴の云う通りは目を覚ました。
大丈夫かと訊けば、は俺の心配をしてくれたのだ。
奴の言葉は本当だった。
俺は緩む顔を必死に抑え込み、大丈夫ということと無理をさせたことを謝った。
するとは俺が無事で善かったと云ったのだ。
トクンと胸が高鳴った。
と密室にいると自分が抑えられるか自信がなかった。
だから俺はタバコが吸いたいと云い訳をに云い屋上へと誘った。
もう少しと一緒に居たかったから。