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綺麗な薔薇には棘がある

第11章 約束


"中也っ!"

薄れゆく意識の中での声が聞こえた気がした。
これは幻聴だ、、、何故なら彼女は任務中だから。

----どんだけのことが好きなんだよ、、、


そんなことを考えているうちに俺は意識を失った。

次に目覚めた時には、医務室だった。

紅葉「目が覚めたかぇ?」

「姐さん、、、、」

紅葉「よくやった、これで風向きは変わったはずじゃ。」

中也が目覚めたことに安心した紅葉は、ほっと胸を撫で下ろした。

俺は姐さんにはまだ戦地で戦っているのかと訊ねた。

目覚めた途端、に逢いたくて仕方がなかったのだ。

紅葉「は、、、」

姐さんの言葉に俺は部屋を飛び出し、彼女の元へと走った。


"は部屋で眠っておる。倒れたようじゃ。"

彼奴を一人で戦わせたことに後悔した。
のことだ、怪我を負ってでもなお戦い続けたに違いない。

彼女だって人間だ。
いくら強いからといっても限界はある。
それに太宰が不在の為、異能力を使うことを禁じられたのだ。

やはり、首領の命令に背いてでもの元へ駆けつけるべきだった、、、、

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